やすらぎ堤を眺めるマンションの一室を、男前インテリアにリノベーション

新潟市中心部を象徴する風景と言えば、河口へ向かって穏やかに流れる信濃川に、重厚な石造りの万代橋。

約80万人が暮らす政令指定都市でありながら、のどかさを感じさせる新潟市独特の風景です。

今回取材に訪れたのは、そんな信濃川を眺められる築36年のマンション「コーポタケショウ」の一室です。

日当たりが良く眺めのいい6階の部屋の窓からは、信濃川とやすらぎ堤が眺められ、市街地でありながら開放感も抜群です。

一方、通路側の窓からはホテルオークラと万代橋、その向こうにはメディアシップが眺められ、新潟の名所がすぐそばに感じられます。

今回の部屋は約20年ぶりに空室になったそうで、内装も設備も老朽化が進んでおり、大掛かりなリノベーション工事をする必要がありました。

間取りも含めて全く新しい空間に刷新する、フルリノベーションです。

では、さっそくリノベーションしたばかりの部屋の様子を詳しく見てみましょう。


ロードバイクが余裕で置ける広い土間

玄関ドアを開けると、マンションの一室とは思えない広がりと明るさを感じられるのがこの部屋の特徴です。

と言うのも、玄関から横へと土間の空間が伸びているから。リノベーション前は壁で区切られていた空間を横に繋げたことで、通路側に面した窓からたっぷりと光が入り込みます。

風の流れもよく、取材に訪れたこの日は9月らしいからりとした涼風が部屋の中を吹き抜けていました。

壁には天井まで高さのある大きな下駄箱。建築の壁内に使われる構造用合板でラフにつくられた下駄箱は、男らしく無骨であり、靴以外のものもたっぷりと収納できそうです。

広い土間にはロードバイクを置いたり、スノーボードやサーフボードを飾ったり、アウトドア用品を並べたり…と、部屋の中には入れたくない趣味の道具を思う存分置けそうです。

また、物干しスペースとして使えば、部屋の中をすっきりと保つことができます。

↓BEFORE

↓AFTER


ルーバーで区切られた落ち着ける寝室

玄関で靴を脱ぎ中へ入ると、すぐ左側に6畳弱の部屋が現れます。

こちらは寝室なのですが、完全に個室化されているのではなく、奥のLDKとはルーバーで仕切られています。

ルーバーにより光が弱められたちょうどいい明るさの寝室は、完全に個室化されていないことで閉塞感がありません。空気の流れもいいので快適さも◎。

奥にはクローゼットが見えますが、あえて建具を付けないことで広く感じられるようになっています。

ちなみにこの寝室、ドアが3カ所にあり、玄関からも土間からもリビングからもアクセスできる回遊動線となっています。

行き止まりがない設計で、実際の床面積よりも広く感じられます。


光がさんさんと差し込む男前空間

では、次に南側に面したLDKを見てみましょう。

6階ということで、日当たりの良さは抜群。部屋中に光が回る気持ちのいい空間です。

インテリアは、現しのコンクリートの梁に、構造用合板でつくった建具、部屋を仕切るルーバー。床は店舗で使われる古材調のフロアタイルで仕上げられています。

築36年のヴィンテージマンションらしさを生かした、ラフでかっこいい空間です。


↓BEFORE

↓AFTER

ちなみにルーバーは一部の部材以外は外せるので、気分に合わせて間引くこともできます。

奥の収納は3枚の引き戸で仕切られていますが、開けると中には大容量のスペースが現れます。

中の棚も構造用合板という徹底ぶり。

反対側のキッチンは、3口のガスコンロにLED照明、スクエア型のレンジフードはトグルスイッチがおしゃれです。

LDKは15畳とゆったりとしたつくりな上に、眺めの良さも相まっていっそうリラックスできます。

休日の朝、ソファーに腰掛けてそよ風を感じながら、ゆっくりとコーヒーを飲む…。

そのままどこにも行かずに音楽を聞きながら本でも読んで過ごそうかな…、なんて気持ちにさせてくれそうなお部屋です。

ゆったりとした一人暮らしでもいいですし、カップルや夫婦で住むのもいいかもしれませんね。

もちろん水まわりも新しい設備に取り換え済みなので、安心して快適に暮らせます。

↓BEFORE

↓AFTER

なんと、屋上で花火観賞もできる

こちらのマンション、毎年8月に行われる新潟祭りの花火大会もわりと近い場所で眺められるロケーションです。

毎年、花火大会の日だけは屋上が開放され、マンションの住人は眺めのいい屋上という特等席で花火を楽しむことができるのだとか。

そんなスペシャルな時間があるのもこのコーポタケショウに住むメリットと言えそうですね。


不動産会社のサブリースで実現したリノベーション

ところで今回のリノベーションルームですが、実はサブリースという方法がとられています。サブリースとは、簡単に言うと「また貸し」の意味。

今回のようなリノベーション工事は、大家さんにとっては大きな出費となってしまいますし、普通の大家さんが何年で回収できるかという計算や計画をするのはなかなか難しいもの。

そこで、このマンションの管理会社である明治開発有限会社が通常よりも安い家賃で借り上げてリノベーション工事を行い、それを入居者の方にまた貸しをするという方法をとっています。

大家さんにとっては空室リスクをなくすことができ、明治開発有限会社は物件を運用でき、入居者は他にはない素敵な部屋を借りられるという、三方良しの仕組みができ上がっています。

「今回の部屋が長期入居の後でかなり傷んでいたから、リノベーションという選択肢が選びやすかったですね。ある程度の築年数が経過したマンションは、放っておくと空室が増えていきがちですが、リノベーションで価値をアップさせることで再び入居してもらえるようになります。空室を少なくしてオーナーさんの事業を支えたいという思いもありますので、今後もこのマンション内の部屋を順次リノベーションしていきたいと思っています」と、明治開発有限会社の泉さんは話します。

今後もお宝物件がこのマンションから生まれそうですね。


リバーサイドが庭のように使える

ところで、コーポタケショウから眺められる信濃川&やすらぎ堤。

なんと、わずか80mという近さなんです。

やすらぎ堤のベンチに腰掛ければ、ゆるやかに流れる信濃川に万代橋、信濃川ウォーターシャトルや土手をランニングする人が目に飛び込んできます。

新潟市中心部でありながら、豊かな自然と開放感を満喫でき、芝生の上でピクニックをするのも日常になります。

すぐそばに広大な庭を持っていると思うと、いっそう贅沢な物件に感じられますね。

コーポタケショウの1階には「鮨 やま坊し」。

隣のマンションにはパーソナルトレーニングジムの「SACO WORKOUT WELL」や、

料亭と見まがう外観のマッサージ&バーバー、カラダにきく床屋「きくとこ」など、ユニークなお店が軒を連ねています。

徒歩5分圏内には本町通り商店街があり、ホテルオークラがあります。

普段の買い物も、ホテルのディナーも、ピクニックも徒歩圏内でできるという新潟市内でも特別な立地なのです。

夜になったらやすらぎ堤を散歩しながら新潟市の夜景を眺めるというのもいいですね。

毎年夏には、対岸の河川敷でミズベリングというアーバンアウトドアを楽しめるイベントも開催しています。

実に色々な楽しみが徒歩圏内にぎゅっと凝縮しています。


気になるお家賃は…?

さて、そんな魅力いっぱいのコーポタケショウ602号室ですが、気になる家賃がいくらかというと…

70,000円!とのこと。

素敵な環境であり、ユニークな暮らしが楽しめる一点モノの物件が70,000円。

この部屋に価値を感じる人にとっては、お手頃な家賃に感じられるのではないでしょうか?

しかし、「住みたい!」と思った時に、もしも既に入居者が決まっていたら…。

その時は、次のリノベーションを期待しながら待ちましょう。

ちなみに、この部屋の一つ下、502号室もフルリノベーションを終えて入居者を募集中。

こちらはシャビーシックな女性好みのインテリアとなっています。

広いキッチンで料理をして、友達を呼んでパーティーをするのにもうってつけです。


今回のコーポタケショウ。

築36年という数字だけ見ると、少し古いマンションなんだな…と思ってしまいますが、とても高いポテンシャルを持っていることが分かります。

リノベーションは、そんな築古マンションが隠し持っている価値を引き出す手段と言えます。

コーポタケショウのリノベーションプロジェクト。今後の展開にも注目したいですね。

写真・文/鈴木亮平

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