2年半ぶりに登場!コーポタケショウ・55㎡・家賃70,000円のお一人様向けフルリノベルーム!

2018年10月の記事で紹介した、新潟市中央区下大川前通1ノ町に立つ賃貸マンション「コーポタケショウ」。

1983年に建てられた築38年のマンションですが、新潟市中心部を流れる信濃川を眺められるロケーションが特長です。

前回の記事では、602号室と502号室のリノベーションを紹介しましたが、この春2年半ぶりに2部屋のリノベーションが完了したと聞きつけ、取材に行ってきました。

2部屋とも床面積は55.48㎡で、以前は細かく区切られた3DKの間取りでしたが、ゆったりとした1ルームにフルリノベーションしています。

今回もリノベーションを行ったのは、コーポタケショウの管理を行っている不動産会社、明治開発有限会社

一体どのような空間に変貌を遂げたのでしょうか?さっそく詳しく解説をしていきます。


暗くなりがちな玄関に光を

まずは501号室。

玄関ドアを開けると広がるのがこちらです。

↓BEFORE

賃貸マンションの固定概念にはない、横にゆったりと伸びる土間に、奥へと抜ける空間。建具はすべて構造用合板(ラーチ合板)で作られています。安価なラーチ合板ですが既製品の建具にはない味わいが魅力です。

左のドアの先はトイレ。

こちらはシンプルな普通のトイレですが、もちろん、暖房便座&シャワートイレ付き。床は玄関ホールと合わせてヴィンテージウッド風のフロアタイルが使われています。

広い玄関は窓からの光が注ぐ明るい空間で、自転車を置けるゆとりがあります。

自転車を趣味とする人なら、大切なロードバイクを室内で保管できることが大きな魅力になりそうですね。ちなみに土間のモルタルは墨を混ぜることで、このような深い黒を実現しています。

↓BEFORE(壁を挟んで玄関とキッチンが隣り合わせになっていた)

壁には可動棚が付いているので、靴はもちろんさまざまなものを置く収納スペースとして活躍しそうです。


帰宅後すぐに手洗いができる動線

奥へと繋がる動線が2つありますが、左側の建具の先は通り抜けできる洗面脱衣室。

コロナ禍で帰宅後すぐに手洗いをする習慣が付いた人も多いと思いますが、玄関のすぐそばに洗面台があるため、とても衛生的な生活が送れます。

洗面台は棚がないすっきりとしたデザインで、その分、鏡が大きく空間に広がりが感じられます。奥のリビング側からも短い距離で玄関へと移動できますし、もちろん2枚の建具を閉じれば独立した洗面脱衣室になります。

浴室は1416タイプ(浴槽の長辺が140cm)で、賃貸物件としてはゆったりとした広さ。リノベ前の浴室と比較してみると、その違いを感じられると思います。

↓BEFORE


壁を取り払い、明るく開放的なリビングに

もちろん、玄関から洗面脱衣室を通らずにリビングに向かうこともできます。

それがこちらの動線です。

コンクリートを現しにした無骨な天井に、店舗で使われることが多いダクトレールの照明。玄関ホールから垣間見えるリビングの風景に期待感が膨らみます。

通路を抜けた先に広がるのがこちらです。

帆布生地のソファが似合う男らしい18畳の空間。かつては6畳の和室が並び、襖(ふすま)を外しても垂れ壁が圧迫感を与えていた場所ですが、間仕切り壁や垂れ壁はもちろん、天井も解体することで広がりを生み出しています。

↓BEFORE

「今回キッチンの場所を変えていますが、アイランドキッチンの排水勾配を確保するために床の高さを5cm上げています。それでも以前よりも開放的な空間ができ上がりました」と話すのは、明治開発有限会社の泉さん。

ソファの後ろには2,100mm幅のアイランドキッチンが置かれており、両サイドからアクセスできるのもポイントです。

ちなみに表側はモルタル仕上げで、表面にはコテ跡が見られ、まるで自由設計の注文住宅のようなこだわりが感じられます。

キッチンの後ろにはマットなネイビーの壁紙が使われていますが、こちらは建築業界で「1,000番クロス」と呼ばれるもの。一般的な賃貸住宅で使われる「量産クロス」より、グレードも価格も高い製品をアクセントとして使うことで、部屋の個性を際立たせています。

さらに、キッチンの水栓にもこだわりが。

近未来的なフォルムの水栓はSANEI社の「SUTTO」。その奇抜なデザインが目を引きますが、ホルダーからホース一体型の吐水口を取り外して自在に操れるという至極実用的なデザインです。シンクを掃除する時や、ワークトップに置いた鍋に水を入れる時の所作がとてもスムーズになるのです。

また、手元のボタンで整流とシャワーを切り替えできますが、その軽やかなクリック感も心地よく、キッチンに立つ時間が楽しくなりそうです。

↓BEFORE


リビングとつながる寝室

次に寝室を見てみましょう。

1ルームの間取りのため、寝室はリビングと一続き。そのためリビングが一層広く感じられます。

リビングからベッドを見たくない場合や、狭い方が落ち着いて眠れるという人は、ロールスクリーンを下ろして仕切ることも可能。

壁際はラーチ合板でつくられたオープンなクローゼットになっており、部屋が広く感じられますし、風通しがよいので湿気がこもるのを抑えられます。

さらに、枕棚も付いているので、天井付近まで空間を有効活用できます。


快適に仕事ができるワークスペースも

そして、今の時代に適合した工夫がその奥にあります。

窓際のコンパクトなスペースですが、こちらには造作のデスクが備えられており、リモートワークにも対応できます。

2020年の春、コロナ禍で急にリモートワークが導入されたものの、自宅で仕事に集中できるスペースを確保できずにストレスを抱えたり、現在もストレスを感じている人が多いのではないでしょうか?

このようなリビングから離れたワークスペースであれば、気持ちの切り替えがしやすいですし、外廊下に面した窓ではありますが、景色を眺めながら気分よく仕事ができそうです。


スポットライトが落ち着いた雰囲気をつくり出す

そして、こちらのお部屋、夜も素敵なんです。

ダクトレールに取り付けられたスポットライトは調光・調色ができるため、夜は暖色系の光にして光量を抑えれば、昼間とは全く異なる印象に変わります。

あえてテレビを置かずに、プロジェクターを使ってお部屋をシアターにするというのもいいでしょう。金曜日の夜に、お酒を飲みながらAmazonプライムやネットフリックスで気になっていた映画を見て、誰にも気兼ねすることなくゆっくり過ごす…。ソファでブランケットにくるまりながら寝落ちして土曜の朝を迎えるのも良さそうです。

「今回のお部屋は、夫婦やカップルでも暮らせますが、単身でゆったりと暮らすライフスタイルをイメージしています」と泉さん。

単身世帯が増加傾向にある今の時代、20~30㎡台ではなく、50㎡台でゆったりとした間取りの賃貸住宅で暮らしたいと考えている人は、実はたくさんいるのではないでしょうか?

また、家族から離れて単身赴任をしているお父さんがこんな賃貸に暮らしていたら、家族の方が頻繁に遊びに来たくなりそうですよね。


築古物件だからできる、大胆なリノベーション

ちなみにこちらのお部屋の家賃は70,000円(+共益費3,000円)。

同じコーポタケショウでも、他のリフォーム済みのお部屋の家賃相場が60,000~65,000円と大きな差がないことから、求める暮らしが合う人にとっては、とてもお得な掘り出し物物件と言えるでしょう。

それゆえに、明治開発有限会社のWEBサイトのお知らせ情報をいち早くチェックされていた方が、物件情報公開後数日で契約をされたそうで、すでにこの部屋の募集は終了しています。

ところで、これだけのこだわりが詰まったリノベーションをしているのにも関わらず、なぜ70,000円というリーズナブルな家賃で貸せるのでしょうか?その秘密を泉さんに伺いました。

「この部屋は10年程住まわれていた方が退去されて空き部屋になりましたが、経年劣化による消耗が激しかったんです。新しく貸すために普通のリフォームをしても100万円くらいの工事費が必要となりますが、賃貸住宅が供給過剰になっている今、大家さんにとっては二の足を踏む金額です。そこで私たち明治開発が通常の家賃よりも安い金額で大家さんから借り上げてリノベーションし、私たちが貸主となってサブリース(=又貸し・転貸)をしています。10年後には大家さんに返却をする契約にしていますので、大家さんは安い値段で貸し続ける心配も、まとまったリフォーム費用を負担することもなく不動産を運用できるメリットがあります。私たちもきちんと利益を出せますし、借主さんはリーズナブルな家賃で特別な部屋に住むことができるんです」(泉さん)。

ちなみにこのような大胆なリノベーションができるのは、普通にリフォームをしてもなかなか借り手が見つからない築古物件であり、直前に退去された方が長く住んでいたために内装・設備の消耗が激しくそのまま使えないという条件が重なった時に限られるのだそうです。

そのようなピンチをチャンスと捉え、クリエイティブに解決をしたのがコーポタケショウで行われているリノベーションです。

もちろん、コストバランスを取りながら、潜在的なニーズに合った空間をつくりビジネスとして成立させられるのは、明治開発有限会社が持つノウハウがあってこそと言えるでしょう。


まるでカフェのような306号

では次に、同時期にリノベーションが行われた306号室を見ていきましょう。

面積は501号室と同じですが、最も信濃川に近い角部屋で、部屋のつくりは501号室と左右対称になっています。

玄関

↓BEFORE

トイレ

洗面脱衣室

浴室(1416タイプ)

リビング

↓BEFORE

キッチン

↓BEFORE

寝室

ワークスペース

306号室はヘリンボーン柄のフロアタイルを使ったカフェライクなインテリアで、木毛セメント板などのダークトーンを巧みに組み合わせた空間。

キッチンはペニンシュラ(半島)型にすることで、窓側のスペースを広く取っています。

501号室・306号室ともに、窓にはインナーサッシを取り付けることで断熱性能を高めているのもポイントです。

角部屋で日当たりがいいので、休日にゆっくりとコーヒーを飲みながらひなたぼっこをしていたくなりそうなお部屋です。

しかし、こちらの306号室も、4月の情報公開後間もなく契約が決まってしまったそうです。


退去時のトラブルを防ぐフロアタイル

ところで、501号室・306号室ともに、床材にフロアタイルを使っています。

フロアタイルとは塩化ビニル素材の床材で、美容室などの店舗でよく使われるもの。土足でも使えるフロアタイルのメリットとして耐久性の高さが挙げられます。

賃貸住宅という性質上、借主さんが退去した後に原状回復が必要になりますが、その原状回復を巡っては昔からトラブルが起こりがちでした。そこで、床材に傷が付きにくいフロアタイルを用いることで、クッションフロアや畳、フローリングと比較して原状回復のトラブルや手間、コストを抑えることができます。

木調や石調、タイル調など、さまざまな素材を精巧に模倣する技術力の高さに驚かされますし、空間のイメージを低コストでガラリと変えられるのもフロアタイルの魅力と言えます。

無垢フローリングなどの自然素材が好きな人にとっては、無機質なフロアタイルは味気ないと思えるかもしれませんが、借主・貸主の双方が傷の心配を軽減できる特性に目を向けると、ちょっと見え方が変わってくるのではないでしょうか。

質感がどうしても気になるという人は、お気に入りのカーペットを敷くことで解決できるでしょう。


夜景も美しい下大川前通

最後に、コーポタケショウの外廊下から見える信濃川の夜景をご覧ください。

キラキラと光る川沿いのビル群に、国指定重要文化財の万代橋。

古町や万代のお店で飲んだ後に、酔い覚ましがてら、川風に吹かれながら歩いて家路に着く…。コーポタケショウは、新潟の街を存分に楽しむための絶好の拠点になるでしょう。

今後もぶっけんFOCUSでは、明治開発有限会社および有限会社コーディネートが手掛ける賃貸リノベーション物件を中心に紹介していきます。

ただし、記事が公開される頃には既に入居者が決まっていることもあるでしょうから、上記2社のWEBサイトで最新情報をぜひ小まめにチェックしてくださいね。

今年の7月頃には有限会社コーディネートが手掛ける賃貸リノベーションルームが、新潟市駅南エリアに完成するとか…!?

期待して待ってみましょう!


写真・文/鈴木亮平

ぶっけん FOCUS

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