新潟市上近江に登場!ハイグレードな戸建て賃貸住宅
賃貸住宅を探していても、なかなか見つからないのがグレードの高い「一戸建て」の貸家です。こだわらなければ、築数十年を経た古い貸家は見つかりますが、最新の住宅設備を備えた築浅の貸家を見つけるのは実に難しいこと。
住宅を購入する人の動機として、「子どもが成長してアパートが手狭になってきた」「よりプライバシーを保てる暮らしがしたい」と言ったことが挙げられますが、もしも賃貸市場に設備が整った一戸建てが多く流通していたら、賃貸でもそれらの課題が解決できそうです。
また、持ち家を選択する理由としてよく挙げられるのが「賃貸では家賃を払っても自分の物にならないのがもったいない」ということ。しかし、長期ローンを組んで持ち家を購入した場合、金利の合計が数百万円に及んだり、固定資産税やメンテナンス費用を負担しなければならないなど、コスト面で必ずしも有利なわけではありません。
ビジネス誌でも定期的に特集される「賃貸vs持ち家、どっちがお得か?」は永遠のテーマですが、今回は賃貸の一戸建てを詳しく紹介してみたいと思います。
インナーガレージにスマートキー付きの新築賃貸戸建て
さて、今回取材に訪れたのは、8月に新潟市中央区上近江に完成したばかりの一戸建ての貸家。こちらの建物の所有者は不動産会社の有限会社コーディネート。コーディネートの営業・永井智貴さんにお話をうかがいました。
「戸建ての賃貸を探しているお客さんはけっこういらっしゃるのですが、案内できる物件はそう多くはありません。そんな中、鳥屋野中学校という新潟市内でも人気の高い学校区内の土地を弊社で購入できました。アパートは既にこのエリアは供給過剰でしたので、戸建てを2棟建てて賃貸にすることにしたんです」(永井さん)。
土地はそれぞれ27.5坪とコンパクトですが、賃貸としては珍しいインナーガレージ付き。
このガレージで、愛車が夏の強い日差しや冬の積雪から守られますし、雨の日に濡れることなく車に乗り込めたり、家に入ることができます。
しかも便利な外部収納付き。タイヤや除雪道具、アウトドア用品などを収納するのに重宝しそうですね。
車を降りるとすぐ横に玄関がありますが、なんとこちらのドアは「スマートコントロールキー」を採用。車のスマートキーのように、バッグやポケットに入れたままドアボタンを押すだけでロックや解除ができてしまいます。
急いでいる時にバッグの中からカギを探す手間がなくなりますし、荷物で手がふさがっていても楽ちんです。
「1階は個室が2つあって、2階にLDKと個室、水回りがあります。夫婦とお子さん2人の4人家族まででしたら快適に暮らせる広さになっています」と永井さん。
玄関から入ると左側に個室が2つ並んでいます。1階ですがそれぞれ2カ所に窓があるので、閉塞感はありません。
次に階段を上がってみましょう。
北向きなのに心地いい、シンプルモダンのLDK
階段を上がった先には約15畳のLDKが広がっています。北向きではありますが、目の前に高い建物がないためたっぷりと光が入ってきます。むしろ直射日光が入らないため、日中ずっと穏やかな光で満たされるという特長があります。特に夏は日差しで暑くならないのがいいですね。
リビングのTVボードの壁にはコンクリート調のクロスを採用。無機質な雰囲気がシンプルな空間のアクセントになっています。その横の大きなFIX窓もこのリビングの特徴です。この大きな窓が、北向きの室内を心地よい明るさにしてくれています。
ダイニングの横にはちょっとしたカウンターが造作されています。本や雑貨を並べたり、パソコンスペースとして使うのにも良さそうです。そして、その下には温水ルームヒーターが備えられています。
温水ルームヒーターは温水の熱を利用して温風を送り出す暖房機。灯油式ヒーターのように水蒸気や二酸化炭素を発生させることがないため、クリーンな空気で生活できますし、結露の発生も抑えられます。冬場に灯油を買ったり、給油をしたりする手間が省けるのもうれしいですね。
キッチンは3つ口のIHがある対面式です。キッチン奥は、冷蔵庫のほかに大きめの食器棚を置けるゆとりがあるので、食器や食品、電子レンジや炊飯器なども余裕を持って配置できます。
それに、キッチンからリビングまで一直線に繋がるシンプルな空間になっているので、調理をしながらリビングやダイニングでくつろぐ家族と会話をしたり、TVを見たりするのも思いのまま。横の小窓を開ければ気持ちいい風も通り抜けます。
回遊動線で生活がスムーズに
さて、ここまで2階の北側にあるLDKを見てきましたが、今度は南側を見ていきましょう。まずリビングに隣接する南側には4畳ほどの空間があります。
こちらは3枚の引き戸で仕切れるので、リビングと一体で使うこともできますし、仕切って寝室としても使えます。
ユニークなのは、そこが行き止まりではなく、ぐるりと裏側からサンルーム・洗面脱衣室を通り、一周してLDKへと回れる動線になっていることです。
当然南側の方が日当たりはいいのですが、すぐ目の前に隣家が迫っているので、あえてこちらはバックヤードのような空間にしています。一部はサンルームになっているので、ここで洗濯物を干すと、南からの日射で乾きやすいというメリットもあります。
これにより、生活空間に洗濯物を干さなくて済むため、すっきりとしたリビングで快適に生活ができます。
ぐるぐると回れる動線で行き止まりがないため、小さなお子さんが喜んで走り回る姿も想像できます。
ふとサンルームの壁の下の方に目をやると、横長の小窓が切られているのを見つけました。
「これは南側と北側の窓を開けた時に、風が抜けやすくなるように設けたスリットです。お子さんが落ちないような大きさにしています」(永井さん)。
ちなみに階段からはこのように見えます。
実際に窓を開けてみると、真夏にも関わらず想像以上に気持ちのいい風が通りました。
そして、気になる水回りですが、洗面台のほか、トイレや浴室も最新の設備が導入されてます。
さらに、この家は高い耐震性能を得やすい2×4工法を採用。耐震等級2相当と地震に強く、断熱性能は2020年に義務化される次世代省エネ基準をクリアしています。
最新の便利な住宅設備に、生活しやすい回遊動線、そして安心の耐震性能と断熱性能。
駐車場はインナーガレージに1台と、家の前に1台(軽自動車なら2台)止められます。
さらに、鳥屋野中学校区という人気の学校区で、スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどが徒歩5分圏内にあるという恵まれた立地でもあります。
気になる家賃はいくらなのでしょうか?
「12.5万円ですが、すみません。募集を掛けたらすぐに決まってしまいました…」(永井さん)。
隣のもう1棟の建物は購入を熱望された方にやむなく売却することになったそうで、残念ながらこの2棟は2017年9月現在募集が終了。
とは言え、需要が高いハイグレードの賃貸戸建て。今後も増やして行きますよね?と永井さんに尋ねました。
「いえ、実は今のところ予定していません…」(永井さん)。
なんということでしょう…。
近年は、終身雇用の概念も弱くなり、生涯に何度も転職を繰り返すことが特別ではなくなってきています。
先々の収入を見通しにくい時代に、長期ローンで持ち家を購入するのではなく、その時その時の家族構成やライフステージに合った家を借りるというのは、これからの時代の賢い選択と言えそうです。
今回紹介した賃貸戸建ての月12.5万円という家賃は新潟ではやや高めですが、子どもたちが中学~高校までを過ごす数年間だけと考えると、長い目で見た時に必ずしも大きな負担にはなりません。
ぜひ今回のようなハイグレードな賃貸戸建てが色々な場所で増えていって欲しいですね!それにより、住まいの選択肢がぐっと広がるような気がします。
写真・文/鈴木亮平
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